一体、記念クラスのレーサーと一般戦クラスのレーサーでは、どれだけ実力に差が有るのだろうか?
記念ばかり走っているレーサーが一般戦を走ると、どれくらい1着を取れるのか?
以前、1コースで最も1着を取る確率が高い選手をランキング形式で統計的に分析した。
しかし、レースのグレードを考慮せず、強豪ばかり集まるSGやG1をメインに走っている選手に不利なのでは、というご指摘をいただいた。
というわけで、今回は記念と一般戦で別個にランキングを集計してみた。
先日、タカオさんからコメントをお寄せいただいた。
3コースで最も1着率が高い選手を集計した際、選手が出走したレースのグレードを全く考慮せず、全レースを対象に単純集計したが、レースのグレードを考慮すれば、違った集計結果になるのではないかというご指摘だった。
実際、2・3コースで最も1着率が高かったのが白石健選手だったが、SGではイマイチ活躍できていない。
SGばかり走っている選手の3コース1着率20%と、一般戦ばかり走っている選手の3コース1着率40%、どちらが実力があると言えるのだろうか?
同じ土俵で評価するには、どうやったらいいのか?
というわけで、今回はレースのグレードによる違いを除外して、選手の実力を評価する方法を検討してみたい。
以前、1コースが最も上手い選手、2コースが最も上手い選手に関して分析したことがある。
と、来れば次は3コースの順番だ。
3コースはあまり特徴のないコースだ。
5、6コースのように圧倒的に不利なわけでもなく、4コースのように角位置という特徴があるわけでもない。(たまに3カドも見かけるけど)
かといって、無視できるほど不利なわけでもない。
そんな、地味な印象のある3コースだが、3コースが最も得意な選手は誰か、過去3年間で100回以上3コースに入った選手のみを対象として統計を取ってみた。
以前、イン逃げが一番うまい選手を検討した。
過去3年間で最も高いイン逃げ率を誇ったのは、松村敏選手だったが、イン逃げが上手い選手は、果たして2コースも上手いのだろうか?
今回は2コースで一番1着率が高い選手について分析してみたい。
過去3年間で100回以上2コースに入った選手のみを対象として統計を取ってみた。
選手の全国勝率とイン逃げが成功する確率に関して解析していたら、面白い事実を発見したので、記事にしたいと思う。
イン逃げが成功する確率は、
「イン逃げ率 = イン選手の全国勝率 × 10 − 10%」
という方程式で表せる。