回収率とはいったい何なのか?


今回は「回収率」という言葉について、ちょっと詳しく検討してみたいと思う。

そもそもどうやって計算するのか、何を表現したいのか、などを確認する。

計算式自体は単純だし、100%を越えれば勝ち、100%を下回れば負け、と言う風にわかりやすく買い方を比較できる指標ではあるけど、それだけでは表現できないこともあるのではないか?

と、ふと思ったので、今回は回収率について、考えてみた。

 

計算方法

最初に計算方法を確認したい。

式自体は単純で

総払戻金額 ÷ 総購入額 × 100

で表せる。

最後に100を掛け算しているのは、パーセンテージとして表現するため。

100円の券を買いました、配当として150円戻ってきました、という場合は、

150円 ÷ 100円 × 100 = 150%

で、150%が回収率となる。

100円の券を10回買い、2回的中、払戻金額がそれぞれ300円と420円だった場合、

(300円+420円) ÷ (100円×10回) × 100

720円  ÷     1000円 × 100 = 72%

になる。

 

回収率は何を意味しているか?

回収率は、どれくらい勝っているか負けているかの指標だ。

100%を超える(突っ込んだ金額よりも、回収した金額の方が大きい)場合は勝ち。下回る場合は負け。100%でトントンだ。

おそらく、計算方法自体はご理解いただける(というか、そもそも知っている?)と思う。

でも、ここで、考えてみて欲しい。

何でパーセンテージにする必要があるのか?

10万勝ったとか、3万負けたとかの方が、実生活では大事なはずだ。

1ヶ月で100万勝っているAさんと1万勝っているBさんがいたとして、どちらの人になりたいだろうか?

もちろん、100万勝っているAさんに、私はなりたい。

しかし、どちらの方が上手いギャンブラーと言えるだろうか?

勝ち額だけでは、買い方の上手い下手は比較できないのだ。

Aさんが1000万円買って1100万円の配当を得ていたとする。

Bさんは1万円買って2万円の配当を得ていたとする。

Aさんの回収率は110%、Bさんの回収率は200%だ。

Bさんが1000万円の資金を得たとすれば、1000万円の利益を上げられるはずなので、Bさんの方が上手いギャンブラーと言えるだろう。

 

というわけで、純粋に買い方の優劣を比較する場合は、「回収率」という指標を使う方が便利だということがお分かりいただけただろうか?

 

回収率という指標の問題点

しかし、評価基準としての「回収率」は万能ではない。

単純に回収率が高ければ、優れた買い方と言って良いのだろうか?

優れた買い方は「最終的に儲けられる金額が最大になる買い方」と定義する。

要は、儲けられる金額の絶対値が大きいほど良い買い方、ということだ。

すると、少なくとも3点の欠点はあると思う。(もっとあるかも知れない)

  1. 購入可能金額に言及していない
  2. 試行回数に言及していない
  3. 安定性に言及していない

以下、一つずつ説明してゆく。

 

1.購入可能金額に言及していない

回収率という指標は、暗黙的に「購入金額を増やしても回収率は変わらない」という前提条件を持っている。

しかし、現実にはオッズの変動があるので、増やせる購入金額には限界が存在するはずだ。(オッズの変動に関してはこちらの記事を参照)

回収率120%の穴狙いの買い方があったとして、資金を10倍にしたら配当金が下がり、回収率が100%を切るケースも考えられる。

複勝を買う買い方だとしたら、競艇では1万円単位で資金を増やすのは無理だろう。(複勝の規模に関してはこちらの記事を参照)

掛け金を100万円まで増やせる買い方と、掛け金が100円までしか増やせない買い方があったとする。

回収率が同じ110%だった場合、100万円まで増やせる方が明らかに優れた買い方だと言えるだろう。

二連単より三連単、穴より本命の方が相対的に優れていると予想される。(売上の規模の大きさ的な面で)

 

2.試行回数に言及していない

回収率は120%です。でも、年に3回しかチャンスがありません。

そんな場合も優れた買い方とは言い難い。

競艇は年間5万レース以上開催されているのに、3回しかチャンスがないというのは、試行回数が少なすぎる。

同じく回収率が120%でも、年間1万レース買える買い方と、3レースしか買えない買い方では、明らかに1万レース買える買い方の方が優れていると言えるだろう。

試せる回数が多く取れる方が良い。

一度に投入できる資金が現実問題として限られているので、小さい資金で回数をこなした方が現実的と言える。

よって、SGのみを対象とした買い方よりも、一般戦も対象にした買い方の方がすぐれていると予想される。(サンプル数的な意味で)

 

3.安定性に言及していない

こちらは的中率の問題だ。

的中率があまりにも低いと、安定したリターンがなかなか得られない。

回収率が同じ120%で、的中率が20%の買い方と0.001%の買い方があったとしたら、的中率が高い方が優れた買い方と言えるだろう。

的中率ければ、用意しなければならない資金が少なくて済む。払い戻された資金を再投入できるからだ。

連続して外した時、その買い方を続けるためにプールしておかなければならない金額は、的中率が高い方が少なくて済む。

 

まとめ

回収率は買い方を比較する場合に便利な指標だ。

しかし、回収率だけで全て優劣をつけられる、と言うのは言い過ぎだと思う。

購入可能な限度額、試行回数、安定性なんかも考慮する必要があるのではないだろうか?

無理に一つの指標で表すよりも、指標の限界と範囲を見定め、指標同士を組み合わせて表現する方が良いだろう。

試行回数や投入可能金額、的中率も合わせて考慮すべきではないだろうか?

回収率別に年間収支をシミュレーションした記事も合わせてお読みください。

 


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