2015年は競艇界にとってどんな年だったか?
体重の最低制限が1Kg増え、徐々に出力低減モーターに切り替わった年だ。
2015年はその過渡期だ。
モーター変更、体重制限変更の影響に関してはいずれ、詳しく分析する必要があるだろう。
というわけで、今回は最近、レースがどんな方向に向かっているか、ここ3年間の傾向を統計的に分析してみたいと思う。
決まり手の変化
まずは、決まり手の割合を見てみよう。
2013年 | 2014年 | 2015年 | |
---|---|---|---|
逃げ | 42.646 | 43.767 | 45.768 |
まくり | 18.061 | 17.412 | 15.608 |
差し | 15.380 | 15.232 | 15.564 |
まくり差 | 13.681 | 13.335 | 13.154 |
抜き | 9.531 | 9.441 | 9.126 |
恵まれ | 0.702 | 0.813 | 0.780 |
逃げの割合が増えつつある。3年前に比べ、3%ほど逃げの割合が上がった。その代わりにまくりの割合が3%ほど減っている。
まくり差しや差しの割合はそれほど変わっていない
まくりが決まりにくくなったのは、出力低減モーターによる影響だろうか?
伸びに大きな差がなくなれば、まくりは決まりにくくなるので、可能性として考えられる。
レースの番組傾向
次に1コースに組まれた選手の全国勝率を年別に平均値をとって見た。
年 | 1コース全国勝率平均 |
---|---|
2013 | 5.581 |
2014 | 5.606 |
2015 | 5.640 |
年々、1コースに強い選手を入れる傾向が強まっている。
やはり、各場で買いやすい番組を目指しているようだ。
逃げの割合が高くなっているのは、番組構成の影響もあるようだ。
ただ、まくりの割合のみ大きな影響を受けているので、単純にそれだけで割り切れないかもしれない。
配当金
イン逃げが増えれば、配当金も安くなっていると考えられる。
各賭け式ごとに、配当金の平均値をとってみた。
年 | 三連単 | 三連複 | 二連単 | 二連複 |
---|---|---|---|---|
2013 | 7743.087 | 1292.017 | 1927.043 | 973.633 |
2014 | 7559.337 | 1274.551 | 1910.952 | 957.708 |
2015 | 7410.325 | 1260.643 | 1880.638 | 946.717 |
やはり安くなっている。どの賭け式も、順調に下がっているようだ。
本命サイドの決着で終わるレースが増えている。
では、万舟出現率はどうだろうか?
年 | 万舟率 |
---|---|
2013 | 19.122 |
2014 | 18.645 |
2015 | 17.852 |
同様に減っている。
レース場に行くと、「安すぎて買えないよな」という話声をよく聴いていたが、間違いなくその傾向は加速しているようだ。
考察
ここ3年間のデータを分析してみたが、年々、ギャンブル性が低くなる傾向にあるようだ。
とりあえず、インを買っておけば当たる・・みたいな。
個人的には、まくりが決まりにくくなっているのが残念。
ああ、目の覚めるような大外まくりをもっと見たい。
集計期間:2013年1月1日〜2015年12月31日
レース件数:156906レース ※不成立含む