一般的に言って、寒い方がエンジンのパワーが上だと聞く。
競艇に限った話ではなく、モータースポーツ全般に言える話だ。寒いと空気の密度が高くなって、吸気の効率が上がるというのが理由のようだ。
それでは、具体的にどれくらい上がったり下がったりするのだろうか?
今回は季節の変動による機力の違いに関して検討してみたい。
月別に展示タイム平均
まずは、月別に展示タイムの平均を計算した。
月 | 展示タイム平均 |
---|---|
1 | 6.700 |
2 | 6.707 |
3 | 6.723 |
4 | 6.747 |
5 | 6.745 |
6 | 6.750 |
7 | 6.768 |
8 | 6.776 |
9 | 6.730 |
10 | 6.719 |
11 | 6.709 |
12 | 6.706 |
はっきりと季節による影響が見て取れる結果となった。
暑い時期は展示タイムが遅く、寒い時期になると展示タイムが速くなっている。
最も展示タイム平均が低くなっているのは1月で、6.70秒、最も遅いのが8月で、6.77だった。
その差は0.07秒。
およそ1.2%の差となっている。
1着艇の平均レースタイム平均
次に、1着艇の平均レースタイム平均を計算した。
月 | 平均レースタイム |
---|---|
1 | 107.98 |
2 | 108.02 |
3 | 108.42 |
4 | 108.68 |
5 | 109.26 |
6 | 109.71 |
7 | 110.10 |
8 | 110.04 |
9 | 109.19 |
10 | 108.77 |
11 | 108.52 |
12 | 107.99 |
こちらのデータもやはり、暑い時期は高く、寒い時期は低くなっている。
最もタイムが低いのは1月で、最も高くなっているのは7月。
その差はおよそ2%だ。
考察
若干、グラフの形は変わるが、やはり、寒いほどモーターは機力が上がる傾向がはっきり見て取れた。
気温差による影響は、およそ1〜2%程度と言えそうだ。
使用データ
集計期間:2012年8月1日〜2015年8月30日
レース件数:162505レース ※不成立含む