先頃、加藤峻二選手が引退された。
どんな職業であれ、70歳まで続けるのは困難だ。まして、競艇のように激しい職業であれば尚更だ。
しかし、人間である以上、加齢の影響は免れない。というわけで、今回は競艇選手と年齢について検討してみたいと思う。
年齢別に、全国勝率の平均値を算出した。結果は、下図の通り。
年齢別全国勝率平均
20代前半の頃は急激に伸びている様が伺える。まさに伸び盛り。選手生命の中で最も変動が激しい時期と言えるだろう。
20代後半からは、伸びが穏やかになる。30代半ばまで、ゆっくりと成長し、35歳でピークを迎える。
競艇選手のピークは一般的に言って、35歳くらいであるようだ。肉体的なピークが20歳〜25歳くらいであることを考えると、若干遅い。
ボートレースという競技は、子供の頃からやっていた、ということはまずない。ほとんど全員が、訓練所に入って初めてボートに乗ったことだろう。そんな特性の影響もあるのかも知れない。
そして、30代後半から徐々に衰えていく。40代後半までは、まだまだA級を維持できる。しかし、50代に差し掛かると、さすがに衰えが激しくなっている。50代半ばくらいでA級でいることがむずかしくなる年代のようだ。
もちろん、加齢による影響は個人差が非常に大きいので、一概には言えない。同じ年に名人戦とSGに出る選手だっているので、元気で頑張って欲しいものである。
使用データ
集計期間:2012年8月1日〜2015年8月30日
レース件数:162505レース ※不成立含む