今回は級別、勝ち点別にスタートタイミング(ST)を分析してみる。
一般的に言って、級(A1とかB2とか)が高いほど、STは早くなるだろう。どちらかと言うと、早いスタートが切れるからこそ、上の級に上がれる、と言ったほうが正しいのかも知れない。では、具体的にどれくらい違うのだろうか?
下の表に平均スタートタイミングをまとめてみた。
平均スタートタイミング
級 | A1 | A2 | B1 | B2 |
---|---|---|---|---|
平均ST | 0.162 | 0.175 | 0.191 | 0.195 |
予想通り、上の級ほどSTが早くなっている。
A1〜B1まで、0.015くらいずつの差が有る。
それに対し、B1とB2の差はほとんど見られなかった。
勝ち点別平均スタートタイミング
では、もう少し細かく、勝ち点別に平均STを計算したらどうなるだろうか?
勝率 | 8 | 7 | 6 | 5 |
平均ST | 0.154 | 0.161 | 0.172 | 0.185 |
勝率 | 4 | 3 | 2 | 1 |
平均ST | 0.197 | 0.199 | 0.199 | 0.204 |
※レース参加時における選手の全国勝率を小数点第1位で四捨五入して集計、0点・9点の選手はサンプル数が少ないため除外
勝率が4点を超えたあたりから、勝ち点が1点上がるごとに平均STが0.01ずつ下がっている。逆に、平均STを0.01縮めることができれば、全国勝率を1点上げることができる、と言い換えることができるのかも知れない。
一方、勝率4点台までの選手に、大きな平均STの差は見られなかった。大まかに言って、A級とB級は、勝率5点が分かれ目となっている。B級選手がA級を目指す場合、平均ST0.19を切れるかどうかが、一つの壁になっているようだ。
平均ST0.19を切れれば、A級が見えてくる?
まとめ
勝率8点台の選手の平均STは0.15。勝率1点台の選手の平均は0.20。その差、わずか0.05秒。人間の感覚では認識できないような、わずかな時間だ。
しかし、一流選手と三流選手、そんなわずかな時間で差がつくもののようだ。
使用データ
集計期間:2012年8月1日〜2015年8月30日
レース件数:162505レース ※不成立含む