ここ3年間、全レース・全選手のスタートタイミング(ST)の平均は、0.180である。しかし、平均値だけでは、分からないこともたくさんある。もっと詳しく検討してみよう。
具体的には、どのような形でバラついているのだろうか?
バラつきを検討するのに役立つのがヒストグラムだ。
スタートタイミング分布
横軸がSTで、縦軸が件数。
大部分が0.1〜0.3くらいの間に収まっている。0.4オーバーはレアケースと言っていいだろう。
0.05を切る踏み込んだスタートはやはり、かなり少ない。
ちなみに、過去3年間で0.00タッチスタートが発生した回数は652回だった。(郷原章平選手はタッチスタートをなんと、6回も決めている!)
次に、スタートタイミングの累積パーセンテージを求めてみた。
累積パーセンテージ
ST | 累積パーセンテージ | ST | 累積パーセンテージ |
---|---|---|---|
0 | 0.068 | 0.1 | 15.613 |
0.01 | 0.393 | 0.11 | 20.189 |
0.02 | 0.79 | 0.12 | 24.693 |
0.03 | 1.355 | 0.13 | 29.572 |
0.04 | 2.159 | 0.14 | 34.723 |
0.05 | 3.241 | 0.15 | 40.172 |
0.06 | 4.755 | 0.16 | 45.824 |
0.07 | 6.77 | 0.17 | 51.583 |
0.08 | 9.324 | 0.18 | 57.163 |
0.09 | 12.867 | 0.19 | 63.017 |
------ | ------ | ------ | ------ |
0.2 | 66.724 | 0.3 | 94.167 |
0.21 | 71.647 | 0.31 | 95.382 |
0.22 | 75.532 | 0.32 | 96.269 |
0.23 | 78.997 | 0.33 | 97.013 |
0.24 | 82.059 | 0.34 | 97.634 |
0.25 | 84.9 | 0.35 | 97.861 |
0.26 | 87.384 | 0.36 | 98.089 |
0.27 | 89.572 | 0.37 | 98.467 |
0.28 | 91.424 | 0.38 | 98.765 |
0.29 | 93.168 | 0.39 | 99.045 |
0.05を切るスタートを決めた割合は、約3%、0.1を切るスタートを決めた割合は約13%となった。
0.17が大体50%の中央値となる。
つまり、0.17以上か以下かの確率は半々ということだ。
考察
このデータは記念クラスの選手からデビューしたての新人まで含んだデータだ。当然のことながら、スタートのうまい選手も下手な選手もいる。また、風や波によっても影響を受けるだろう。
競艇において、スタートは非常に重要なファクターとなる。
今後、様々な条件でスタートのデータを解析してみたいと思う。
使用データ
集計期間:2012年8月1日〜2015年8月30日
レース件数:162505レース ※不成立含む